昔ながらの製法で作成される「でんぷん炊き糊・煮のり」。
障子の桟も傷つけず、薄く伸ばして使えば「張替時も水だけ」できれいに剥がれます。
張替のためにも、ボンド系の糊は使用しないことをおすすめします。
大量生産が出来ないほど「自然」に近い「障子・ふすまのり」。
国宝級の表具などに使用されるのは「生麩(沈)」入りの表装用糊です。
タニゴ商店さんの商品は、ある程度の期間保存ができるようにするため、防腐剤を多少入れていますが「FDA/食品や医薬品包装用に使用される防腐剤」で、人体に影響のないものを使用しています。
(食品と同じなので防腐剤が入っていないと、2〜3日しか持ちません)
*材料に表記されている「加工でんぷん」について、詳しくは
「独立法人 農畜産業振興機構・加工でん粉の基礎知識と現状について」をご覧下さい。
昨今では、合成のりが主流となり「アルカリ糊化製法」苛性ソーダなどを配合し、中和させるために再び薬品を入れ、煮炊きせずに作成されるでんぷん糊が大半です。「アルカリ糊化製法」で作成されたのりで障子紙を貼ると紙が黄ばみ、張替えの際にも糊が桟から取れずベタつきが生じ、結果的に障子の桟を痛めます。
タニゴ商店のでんぷん糊「のり一番NH(炊き糊一番)」は、昔ながらの製法で「生麩(沈)」を加え、でんぷんを大釜で煮て作成するため「エチレン酢酸ビニル樹脂」などの薬品も使用せず、添付後表面に膜が張り、障子を張替える際には水だけできれいに桟から紙や糊がとれます。
*タニゴ商店のでんぷん糊は「生麩入り」で、また漂白をしていないため他の糊よりも色は多少黒めですが、物に添付した際、色が付いたりすることはありません。
大量の「でんぷん糊」ご注文は、タニゴ商店HPでご購入下さい。
http://takinori.com
タニゴ商店のでんぷん糊は「2016年9月1日放送 /和風総本家スペシャル 日本の職人24時 2016・夏」に取り上げられました。